イタリアのフィレンツェにすむ小学生のマルコは、お父さんから机と椅子をもらいました。でもそれは古くてぼろぼろ。マルコは机と椅子を、いろいろな職人の工房へ持っていきます。古いものがりっぱによみがえって、また使える喜びと、手でものを形作っていく職人たちの喜びを伝えます。
最近は、安くておしゃれな家具が簡単に手に入るから、ダメになったら捨てるということが当たり前になってきている私達の生活にとって、けっこう驚きと感動がある絵本でした。
古い家具を、みんなの高い技術で大切に大切に使っていくイタリアでのお話。ここまでして…?って思いながら読み始めたけれど、読んでいくうちになんて素敵。こんな風に大切に愛せる家具を自分も持ちたいと思うようになりました。子どもも、みんなの技術の高さ、何でもなおして使えるということに驚き喜んでいました。 (みっとーさん 30代・ママ 男の子10歳、女の子8歳)
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