ねこのどろにゃあは、どろこんこがだいすき。雨がやんだら、公園へまっしぐら。
「どろにゃあ ぜったいみのがさない。
みんなよけちゃう ぬっるぬるの どろのやま。ずるるるる〜」
すべりおりたり、ころげまわったり、どろにゃあは思いっきり遊びます。
あれ? 気づくと、どろだまり(水たまりじゃなく)のあちこちに、どろ色をした生き物が。
「どろんこ すき?」「すき すき」「あそぼう あそぼう!」
日が暮れるまでめいっぱい、しあわせそうに遊ぶ、どろにゃあたち。
どろんこって、あたたかいの?冷たいの? どんな感触?きもちいい?
・・・なんて話しかけたくなっちゃいます。
どろんこには五感や心を刺激する、なにかがあるにちがいありません!
どろにゃあたちと一緒にどろどろになったつもりで絵本を楽しんだあとは、いちばん最後のページの一枚絵を見てみてくださいね。
みんなが泥だらけの足あとをつけて、帰りついたおうちは、さてどこでしょう。
誰がどのうちに帰ったか、わかるかな?
見返しのクイズ「ぼくたち、だ〜れだ?」もお楽しみポイント。
ささきみおさん描くどろにゃあが可愛くて、どろんこ遊びがダイナミックで、ページをめくるたびについ笑ってしまう絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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