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いちねんのうた
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いちねんのうた

作・絵: エルサ・ベスコフ
訳: 石井 登志子
出版社: フェリシモ出版

本体価格: ¥1,524 +税

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ベストレビュー

実りの秋も北欧では?

 ベスコフの絵が大好きな娘。
この本も、まずは表紙の絵にじっくり見入って、
「わあ、きれいだね。」と溜め息混じりに言いながら、いつものように、
「ママは、どの子が好き?」と、花の精たち一人一人をうっとりと眺めていました。

 ところが、突然、「ぎゃっ」と叫び声をあげて、後退りするような仕草を見せたので、何事かと思ったら・・・。
「何これ〜?」と娘が指差すところを見ると、得体の知れないまあるい顔のおばけ?が、にたーっと大きな口を開けて、横たわっているではありませんか! 
これには、私もびっくり。

 季節柄(ハロウィンの前)、「パンプキンかなあ?」と話しながら、「それにしても、変な生き物だよね。なんで、ここに、こんなのが寝転んでるの? 『この絵をご覧くださ〜い』とか言ってるのかなあ?」と、娘も不思議がっていました。
 そして、「ベスコフさんって、意外に面白い人なのかもしれないよ」と、二人の意見が一致して、いっしょに笑いました。「8月」のページで、この正体が明らかになり、再び大笑い。
そういうことだったのね!

 そのほかの絵は、本当にベスコフらしく、ただただ見ているだけで、しあわせな気分になれます。
特に、娘が気に入ったのは、星形の黄色いあまなの花の精。ドレスのデザインが、とってもすてきです。

 それぞれの月の詩が、1月から順番に書かれているのですが、最初の「一年間」の詩を読んで、自分の誕生月の11月が、
「こがらし ふいて さびしいな」と詠われていることに驚き、ちょっぴり不満を持った娘。
ベスコフの生まれ育ったスウェーデンは、北欧にある国で、冬も早く来ることを教えてあげると、
「ここでは、11月は、実りの季節だよね。栗や柿や山葡萄や、いろんな実がたくさん生って、葉っぱも1番きれいになる季節なんだよね。」と、自慢気に話していました。

 そして、「10月」の絵を見て、
「これが、日本の11月の風景だね」と目を輝かせていましたが、「11月」のページをめくると、お母さんが赤ちゃんをだっこして、絵本を広げ、その傍らには、暖炉の火を見つめる子どもたちの姿があり、
「この絵も、とってもしあわせそうだね」と、親子で温かい気持ちに包まれました。

 本当にどの季節も待ち遠しくなるような、喜びにあふれた絵と詩でつづられたすばらしい作品です。

(ガーリャさん 40代・ママ 女の子8歳)

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