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まめじかのカンチルと、さるのモニュは大のなかよし。 そして食べるのが大好き。 ある日大好物の果物の木を植えました。 カンチルはマンゴーを、モニュはバナナを。 やっと大きな実ができたとき、カンチルは木にのぼれないことに気がつきました。 そこで思いついたことは―――。 インドネシアの楽しいお話が、 インドに古くから伝わる染色法で美しい布<更紗>に描かれました。 「いろんなことを想像しながら、インドとインドネシア、それぞれのなん百年もの歴史と、なん千キロの距離をこえてうまれた、美しい絵本をたのしんでください」(訳者あとがきより)
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「アジア・アフリカの絵本シリーズ」というシリーズの1冊です。
インドネシアに伝わる民話の“豆じか・カンチル”のおはなしが、とっても素敵な本になっていました。
この作品はインドの画家T.バラジが、インドの伝統的な染色「カラムカリ」という技法で描かれています。
(何と、この染色技法には牛の糞が使われていました!)
絵本の最後のページにはこの技法で絵描く工程などが写真付きで説明してあって、おはなしの内容とは別に面白いです。
また、訳者の後書きのページには本物の『まめじか』の写真が載っていて、想像していた『まめじか』とは雰囲気が全く違うことに驚きました。
顔だけ見ると、鹿よりもねずみ系の動物に似ています。
口のうまい“カンチル”は今回も頭を使って、自分に有利に事を運びます。“カンチル”のおはなしはこんな展開ばかりですが、
ジャングルで生きていくには、こういう知恵が必要不可欠なのかもしれませんね。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子15歳)
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