ある日の夕方、雷がゴロゴロ鳴ったかと思ったら、目の前にいたのはなんとかみなりの親子!トンデモナイ状況です。ところがおじいちゃんは言うのです。
「いいから、いいから。 せっかく来てくださったんじゃ。 ゆっくりしてください。」
言われるままに、お茶をいただくかみなり親子。おじいちゃんに勧められるまま、申し訳なさそうに夕ご飯も一緒に食べて。そのまま今度はお風呂へどうぞ。さすがに遠慮するかみなり親子。
「いいから、いいから」
かみなり親子は一体いつまで家にいるのでしょう。そもそも彼らの目的は……?この後、さらにトンデモナイ展開が待っているのですが、どうやら振り回されているのはかみなり親子だけでなく、私たち読者も一緒。だけど、どうでしょう。
「いいから、いいから」
満面の笑みでおじいちゃんにそう言われたら、何だかとっても気持ちよくなってきて。本当に全部「いい」気がしてきます。体の力だって抜けてきます。もうみんな。いいからこの絵本を読んで、小さな事で「カリカリ、イライラする」のはやめて笑っちゃいましょう! 長谷川義史さんの大人気シリーズの記念すべき第1作目です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「いいから いいから」 なんて気持ちのよいことば。 こころがほぐれていきま〜す。
「いいから いいから」 このおじいちゃんのおおらかさ。 肩のちからがぬけていきま〜す。
ゆたかな笑顔が生まれる一冊! これが長谷川義史の絵本の醍醐味です。 もちろん、お約束のかくし味も各所に! これはもう一家に一冊、必読書です。
何でも「いいからいいから」と、何も考えていないような
おじいちゃんのコメントに力が抜けていきます。
でもこれって、おじいちゃんの経験と人生に裏打ち
された深〜い言葉なんじゃないかなぁと最近思います。
「もうやだ!」とか「こわいからやりたくない!」と
子供が物怖じしたり、怒ったりする時「いいからいいから」とか
「いいからいいから、まっやってみよう」と言うと、
5回に一回くらいはこの絵本を思い出しニコリと
笑顔が出て前を向いてくれました。
その繰り返しで以前に比べほんのすこし前向きになった気がします。
作者の長谷川さんの作品にはそんな暖かさがこもっていますね。
この場を借りてお礼させて頂きます。
シリーズも全作読んで、「いいからいいから」パワーを
パワーアップさせ日々の子育てに使っています。 (かわゆいゆいさん 40代・ママ 女の子5歳)
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