ちょっと昔昭和の時代の日本のサーカスというと、怪しい、怖い、驚きのイメージがあります。見世物小屋的な、子供は覗いてはいけないようなミステリアスな雰囲気。 最近あまり見かける事ができないこの雰囲気そのものを表しているのでしょうか、絵本「サーカス」。赤と白に垂れ幕に桜吹雪が舞い散る中、登場するのはおおおとこやへびおんな。首から上が金魚の男まで出てきて曲芸を始めます。みんなにかっと笑って賑やかなのですが、どこかおどろおどろしい不思議ワールド。 作者のこだわりぬいた質感や色彩が懐かしい感情を湧き起こしてくれます。こんな世界を見たことも聞いたこともないだろう子供達にも、コワイけど見たい!というドキドキする感じは伝わるのではないでしょうか。 多くの説明はせずに、少し怖がらせた状態のまま読んであげるのが楽しめそう。後で子供が勝手に覗いて自分なりの解釈をする・・・これもまた1つの絵本の触れ方!?
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ちょっと コワイけど、のぞいてみたくなる 不思議なサーカスを、ごらんにいれましょう
へんだけど、おもしろい! 懐かしくユーモラスなタッチで、サーカスの楽しさを伝えます。大男やヘビ女、空中ブランコなど、奇妙な見世物がテンポ良く登場するので、読みきかせにもぴったりです。
はこおとこと、さかなおとこ、くうきおんな。。不思議なキャラクターが次々と出てきて芸を見せます。ありえないと思いつつ、昔は(昭和の初めの頃とか)には、本当にこういうサーカスあったんじゃないかと思ってしまうような世界観でした。
不思議でレトロな雰囲気が好きな人にオススメの絵本です (すきっぱーさん 30代・ママ ?3歳)
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