とある月夜、街中から「あるもの」が盗まれた!
その「あるもの」とは......、時計の「3」!
そんなものなくなったって、困らないじゃない?
いえいえ、それが大問題!
時計の「3」がなくなったせいで、「おやつの時間」もなくなってしまったのです。
おやつの時間がなくなった街では、ケーキがちっとも売れません。
ついには、お店においてもらえなくなったケーキたち。
このまま、なにもしないではいられません!
モンブラン、ショートケーキ、カボチャプリンの3人は、「3」を盗んだ犯人探しに出かけます。
あやしい手がかりをたどった先に待つものは―――!?
街中の時計から「3」が消えるというふしぎなできごとから、おやつの時間がなくなり、そしてケーキたちがクビになり……、と予想外な展開の連続!
思いもよらない犯人とは?
「3」を盗んだ理由とは?
ほっこりかわいい意外な結末が待っています。
読み終わったころにはケーキが食べたくなってくる、おいしくて愛らしい一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
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