前作で消防士として充分活躍したトトフ、今度はなんと獣医さんになると思い立つ所からおはなしが始まります。一生懸命勉強して無事に獣医さんになるのですが、この一見、現実的な様で非現実な下りが私としてはお気に入りだったりして。思わず笑っちゃいながらも作者の誠実な性格もうかがえて・・・。 それはともかく、今度獣医になったトトフが活躍するのは動物園。ここからはとってもユニークな夢のあるおはなし。ある日ずっとずっと泣き続けているぞうさん、トトフは小さな体を生かしてぞうさんの体の中に入っていって原因を突き止める決意をします。なんとぞうさんの体の中にいたのは・・・。頑張れトトフ先生! トトフ、さらにちっちゃくなってない!?なんて突っ込みどころも満載ながら、お洒落でとぼけた雰囲気も健在の愛らしいトトフのシリーズです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
こんどは獣医になったトトフ。おなかが痛くて苦しむ象の体のなかへ、勇気を出してとびこんだ!
消防士のトトフがいきなり消防署を辞めるところから絵本がはじまって、かなりうけました。
消防士も子供があこがれる職業のひとつですが、獣医も子供があこがれる職業です。こんなふうに次々にあこがれの職業につけるトトフは、絵本ならではの夢をかなえてくれているなと思いました。
獣医になってもやっぱり雑用ばかりさせられていたトトフが、また、小さな体を生かす大活躍をしてくれるのも嬉しい展開でした。
トトフは、どこか憎めない、愛着のわくキャラクターで、親子ともども大ファンです。 (妖精ブッキーさん 30代・ママ 男の子4歳)
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