「少年とこだぬき」「子うさぎましろのお話」が好きなので、佐々木たづさんの作品に興味を持ったのですが、現在購入できて図書館にも置いてあるというのは、この二作品に限られており、非常に残念に思っていました。
今回、おはなしチャイルドのリクエストシリーズ三月号で、佐々木さんの「はるのおつかい」が出ていることを知り、書店で取り寄せてもらいました。
山の上の小屋に住むおじいさんのところにはまだ春がやって来ていません。おじいさんはひざを痛めていて温かい春が来るのを待っているのです。
そんなおじいさんに、こりすは「はるのしるし」を届けてあげたいと思うのです。
この心意気がとても優しく温かく心に響いています。
そんなこりすの気持ちは「はやく しなければならない、たのしい しごとがあるように こりすは、えだから えだへと みがるに つたって」ととても端的に表わされています。
こりすが見つけた「はるのしるし」とは?
おじいさんとこりすの温かい心の交流にとても心が温かくなります。
お互いの気持ちが伝わり合う瞬間というのがとても美しく描き出されている作品だと思います。
派手さはありませんが、心の奥がきゅーっと温かくなります。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子7歳)
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