あるところに大きくて立派な館がありました。館の主人はお金持ちの貴族で、大勢のお客を招いては盛大なパーティーを開いていました。
作者は建築の専門家の方らしく、建物が外観はもちろん内部まできっちり描かれていて、すごく素敵です。
いかにも欧州風の素敵な大邸宅が、時代を経ていろいろな持ち主の手をわたるうちに、ホテルになったりレストランになったりと改築を繰り返していったあげく・・・。
最後のページ、街の俯瞰図のなかで、いったい「やかた」はどこにいった?と探してしまうくらいの変貌ぶり。
でも、「やかた」は、その姿で幸せなんだと思うのです。
幸せの形って、決して見かけや大きさだけではないんですよね。
3歳の息子には、その辺はまだあまり理解できなかったようでしたが、建物が次々変身していく様子が楽しかったようです。 (あんれいさん 30代・ママ 男の子3歳)
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