ある日ジャックは、屋根裏で大きな緑色の本を見つけました。 それは、なんと魔法の本だったのです。学校へ行きたくないと思ったジャックが、 おじいさんに変身すると、次から次へとゆかいなことが起こります。
タイトルは「もしもまほうがつかえたら」っていうタイトルだから、ジャックの願望ですね。
原題は「The Big Green Book(大きな緑の本)」なのに、センダックが色を使っていないのも不思議ですね。
お父さん、お母さんを亡くしておじさん夫婦に育てられているジャック。
思い切り甘えることができず、おじさん夫婦とのコミュニケーションもうまくとれず、ストレスを抱え込んでいるようです。
そんなジャックが、屋根裏部屋で魔法の使い方を書いた大きな緑の本を見つけます。
魔法が使えたから楽しくなりました。
魔法でいろいろなことを始めます。
そうか〜、そんなことがやりたかったのか〜。
きっと寂しいんですよね。
おじさん夫婦を困らせるくらい遊びたいんですよね。
お話は思いがかなったところで「おしまい」。
でも、タイトルには「もしも…」ってあるから、本当のおしまいじゃないんですよね。
子どもには思い切り満足してほしい絵本ですが、大人にとってはちょっぴり考えさせられるお話。
自分が子どもの家来になるまで付き合うのは難しいけれど、子どもの願いにつきあってあげるのも大切ですよね。
もしも自分の家に緑の大きな本があったら、先に読んでおきましょう。
(ヒラP21さん 50代・パパ 男の子15歳)
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