折れて短くなった黄色いクレヨンのおはなし。クレヨンはくずかごに捨てられてしまいますが、自分がまだまだ役に立つことを信じてくずかごを抜け出し、外の世界へ出て行きます。 子供たちに使われなくなったくつやおもちゃと出会い、クレヨンは自分の身を削って彼らをきれいな黄色に塗ってあげます。そしてクレヨンは消えそうなおほしさまを塗ってあげようと、夜空へ飛んでいくのでした。
捨てられてしまったクレヨンですが、自分の力を信じて力強く進んでいく姿がなかなか立派です。著者は「ちびクレヨンの願い」として、このおはなしの解説を載せています。その中で、このおはなしを読んで子供たちがどのように感じたかを親と話し合っていただけたら、と述べられています。
おれてみじかくなったきいろいくれよんがごみばこにすてられました。「ぼく、まだかけますよ。まだ、きれいにぬれますよ」おおきなこえでよんだけれど、だれもひろいにきてくれません。「そうだ。あのひろいそとへ、でてみよう。なにかぼくのやくにたつことがあるかもしれない」
3歳の息子に物を大事にする優しいこころを持ってほしいと思い選んだ本です。
ちょうどこの本を読む前は、クレヨンを折ってしまったりぐちゃぐちゃにしてしまっていた息子でしたが、小さなクレヨンが色んな物のために頑張って最後はお星さまに…このおはなしと出会ってクレヨンも大事に大事に使うようになりました。
これをきっかけに色んなものを大事にできるようになってほしいです。
心が温かくなるお話です。大人が読んでもいいと思うので、年齢関係なく」沢山の人に読んでほしいなと思う本です。 (寅子さん 20代・ママ 男の子3歳)
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