スウェーデン生まれのおばけの一家、ラーバンとラボリーナのシリーズの2冊目です。 やんちゃな兄弟、ラーバンとラボリーナはおやつに赤いジャムと青いジャム(!)を食べてしみができてしまいます。おかあさんに「おふろにはいりなさい。」と言われて二人は「はぁい、いますぐ。」返事をしながら遊びに行ってしまいます。ボールで遊んだり、犬とじゃれあったり、お絵描きしたり。真っ白なおばけの体はどんどん色々な色のしみでいっぱいになっていきます。まるで真っ白なキャンパスに絵が描かれていく様にも見えるけど・・・。どんどん、どんどん色は増えていきます。 「おふろにはいりなさい。」「はぁい、いますぐ。」 とうとう二人はほとんど真っ黒に。何をしたのでしょう。そしてやっとおふろに入った時にはおふろの色が・・・。 味のある線に、発色豊かな色。そこに軽快なコラージュ写真が組み合わさって何とも独特な絵の世界。このお話は特にその雰囲気がマッチして印象的な場面がたくさんあるように思います。可愛いおばけのお話と、デザイン的な面白さの両面から楽しめて大人もちょっと集めたくなっちゃうような絵本ですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ラーバンとラボリーナは、かわいいおばけの兄妹。たくさん遊んでよごれてしまったふたりに、ママおばけが「はやくおふろに入りなさい!」と言いますが・・・。
同主人公が登場する作品を以前にも読んだことがあり親近感が湧いたのでこの絵本を選びました。とても可愛らしい主人公達にうっとりしました。特にまつげの描き方が気に入りました。お母さんが大らかなのがよいと思いました。主人公が楽しい時間を作り出す天才なのが素晴らしいと思いました。スウェーデン語を学びたくなりました。 (なびころさん 30代・ママ 女の子3歳)
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