冬を迎えるとケヤキはすべての葉を落とし、ひとときの休息をとります。裸になったケヤキの梢には、球形をしたヤドリギを見ることができます。ヤドリギにびっしりとついたほのかに甘い実を、大陸から渡ってきたレンジャクの群れが食べると、こんどは……。ケヤキに寄生する植物、ヤドリギ。そのヤドリギの実を食べる鳥。実を食べた鳥がヤドリギの種を散布する。鳥と植物の巧みな生き方を描きます。
年老いたけやきの木の気持ちが、いっしょに生活できて嬉しい悲鳴をあ
げているように聞こえます。
けやきの木の小枝で暮らす宿り木の自慢をしているように聞こえてとて
も温かい気持ちになれました。宿り木のお陰で、北の国からやってくる
れんじゃくの訪れで賑やかになり、便りも聞けてとても嬉しいけやきの
木の気持ちが読んでいても嬉しくなりました。
孫たちといっしょに暮らせたらいいなあって思った絵本でした。
けやきの木がとても羨ましくなりました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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