芝居小屋で酔って暴れた武士を袋だたきにして逃げた五人。五人を差し出さねば「むら」を焼き払うと役人は告げた。 無実の罪を着せられた「むら」は、肝のちぎれる寄りあいの末…。 江戸末期の史実をもとに物語は編まれた。いのちは、ずーっと生きる。
先に一人で読んであまりにもむごたらしくて、とても悲しくなってしまい、息子が「あっこれ読んでない」と言ったのですが
「これはちょっと怖いよ」と言って薦めることはできませんでした。
戦争ものについては、もうこの年齢からならと思い読み聞かせをしましたが、
犠牲を強いる人の心の悲しさを、子どもにストレートに伝えてしまっていいのかなと、親として逡巡してしまいました。
子どもには美しい世界を知って大きくなってほしいという願いがあります。
でも、その一方で知らなくてはいけない現実もある。
その辺が親としてどうしても消化しきれないものがあるのを自分の中で感じました。
すごい絵本だと思う反面、子どもにはいつから読ませていいのかと思いました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)
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