はいいろリスのお母さんは、子リスのアールに言いました。「ねえ、アール。そろそろおまえも、外に出て、じぶんの手でドングリを見つけることを、おぼえるときだよ」 でも、どこに行けば、ドングリが手にはいるのでしょう。友だちのジルにもらった赤いスカーフをまき、ひとばんじゅう森の中をさがすアール。ようやくフクロウにドングリの木を教えてもらいますが、そこには雄ウシのコンラッドが……。ちっちゃな子リスの愛らしい冒険物語。モノクロの絵の中に、真っ赤なスカーフが印象的な作品です。
アールのお母さんは息子に言う、
「もうそろそろ、自分の手でドングリを見つけなきゃあね」と・・・。
えさの取り方、親は方法しぐさを見せて育てないのかぁ!!?
改めて学んでびっくりです、リスは親子と言えど単独行動だとか。
それはそれは、生存意識もケタが違うのでしょう。
だからでしょうか、
プレゼントの赤いマフラーを自ら返すシーンに
理解を飛び越えるほどの「賢さ」を感じてしまいました。
そう、でき過ぎなんです、もし人なら。
独りで立てるようになったら、何かひとつを返すんだよ、
そうフリーマンに教えられた気がして
少々気が引ける、大人の私でした。
感謝、感謝。 (もゆらさん 60代・その他の方 )
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