「あの子といっしょにおらんほうがええで」。あの子をめぐるうわさは、ちりぢりに広がっていく。理不尽なうわさを断つことはできるのか? デザイン化された現実。
関西弁がテーマの緊張感を和らげながら、うわさが拡がっていく過程の恐ろしさが端的に表現されていてどきっとしました。
しかし拡がるだけでなく「本当にそうなん?」と投げかけることが、反対に拡がることもできるのだというメッセージも読み取れたように思えました。
友だちの話に何気なく
「ふ〜ん、そうなん」
と相づちをうっていた自分の行動の浅はかさを痛感した絵本でした。
大人だからこそ、改めて自分を見つめられるのではないでしょうか。是非、より多くの大人に読んでもらいたいです。 (バオバブさん 30代・ママ 男の子13歳、男の子11歳、女の子9歳、女の子4歳)
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