主人公は何でもじぶんでやりたがるねこヘンリー。お父さんが気球で飛ぶ訓練をしています。そして今日はいよいよ一人で飛ぶ日なのです。ヘンリーはこの奇妙な乗り物への好奇心が抑えられません。お父さんはそんなヘンリーを見抜いて気をつけているのですが・・・。 まさかまさかのそのまさか。ふとした偶然でヘンリーはひとりで気球に乗って飛び立ってしまうのです!どうなる、ヘンリー。でもここで終わらないのがヘンリーという猫の賢さなのです。この大空の大変な冒険をどうやって乗り越えていくのでしょう。それにしても猫一匹、大きな気球に乗って飛んでいく姿はそれだけで想像力をかきたてられますよね。 リアルで丁寧に描写された絵と文章が実際あり得ないだろうこのストーリーに入り込ませてくれ、はらはらどきどきしてしまいます。そして、ヘンリーの相次ぐピンチに機転の良さと幸運で立ち向かっていく姿は一見の価値あり!だったりします。 そういえば前回はヘンリー、スキー板をつけて滑ってたっけ。なかなかやる猫なのです。
表紙のアングルが独特で素敵だったのでこの絵本を選びました。エリック・グラハムさんの絵が気に入りました。怖くなった時に魅せる主人公の顔の描き方が臨場感があって素晴しかったです。お父さんが怒らずに優しいのに愛情を感じました。次々と移り変わる景色にうっとりしました。気球に乗りたくなりました。 (なびころさん 30代・ママ 女の子2歳)
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