生まれたばかりの双子のあかちゃん、「やっほー」と「うふふ」。この二人、ただの赤ちゃんではありません。
「今このこ、しゃべりはしなかったかね?」「今このこは立ってはいなかったかな?」
お医者さんが首をかしげた通り、実はこの二人しゃべります!それだけではありません。昼間はお母さんのおっぱいを飲んでくーくー昼寝、ところが真夜中になるとふたりはベッドを抜け出して・・・。
「お母さんの寝顔、可愛いね。」ですって!うーん、、まいった。
二人はまだ顔を見ていないお父さんを探しにいくのです。「お父さんなら抱っこしてキスして、たかいたかいをしてくれるはず。」という手がかりをもとに。そこへ現れたのはなんと赤ちゃん泥棒、どうする?ふたご。
ユーモアたっぷりのこの双子、可愛いを通り越してなんだかカッコイイ。何だか気が付いてないだけで、お腹の中の赤ちゃんが本当はしゃべってそうな気がする時もあるもんね。想像すると楽しいですね。赤ちゃんが自分を探しにきてくれるなんて・・・お父さんにもうれしい限りの展開。愛情もたっぷりつまっています。
現実離れしたスーパーぶりとぴったりな絵、躍動感がありお洒落な雰囲気も持っていて短編映画を見ているよう。小学生でも楽しめるかもね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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