20のおはなしがそれぞれ色々な動物達を主人公にして語られています。それぞれの動物の特性を生かした、ちょっと偏屈、ユニークなキャラクターが沢山出てきます。最後のローベルおじさんの一言が、またピリッと効いています。読み応えのある絵本です。子供達には一日一話づつどうぞ・・・。
20のお話ひとつひとつに、どうぶつが登場する寓話絵本。やさしい中にも鋭い観察眼が光ります。1980年度コルデコット賞受賞の会心作。
何の予備知識もなく読んでみて、あれ?意外に辛口だわと思いつつも読み聞かせをしました。
絵本ですが、20話の寓話が収録されているので、読み応えもあり、内容も凝縮されています。
読んだ印象は、ローベル版イソップ。
最後に、風刺がきいた辛辣な教訓、なるほどと思えるような教訓で締めくくられています。
小学4年の息子に読み聞かせしましたが、「恋のダチョウ」は経験がないだけに、ちょっと難しかったようです。
クスッと笑っていたのは「クマとカラス」「年よりのかわいそうな犬」でした。
親として身につまされるのは「わんばくカンガルー」です。わかるなあと思ったのは「ネコの思い」です。
誰にでも経験があるような人生の一場面が切り取られているので、ハッとする一面もあります。
各話で選ばれている動物の性格や特徴も見どころの一つかも。
絵本って、短いストーリーの中に哲学・思想などがちりばめられていますが、この絵本も20話の中にぎっしりと詰まっています。
教訓も含めて楽しめるのは、高学年以上からかもしれません。大人が読んでももちろんおもしろいと思います。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)
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