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植物は、たねを散らすことで移動し、その分布を広げます。綿毛を風にのせて飛ばすもの、さやの弾力で飛ばすもの。身近な雑草を例に、たねの散布の工夫を楽しく描きます。
たねがとぶという題名の通り、雑草のたねがとぶ瞬間をとても躍動的にきれいな水彩画で描かれた作品です。
本当に種が風にのってとんでいる様子が描かれています。
本当に草むらの中にいるような、そんなどこにでもあるような風景が広がっていて、丁寧に描かれているなーといつも感心していたのですが、たまたまテレビの特集でこの作者の甲斐さんのことを取り上げられていて拝見して、益々そのお人柄に魅了されました。
なんと85歳だそうです。
毎日、草むらの中でいろんなスケッチをされていて、この発見を自分だけのものにしておくのがもったいないと話されていました。
草むらの中でたねがとぶ瞬間なんて、目にしたことのある人は少ないのではないでしょうか。
作者の雑草を見つめる優しいまなざしが伝わってくる絵本です。 (Pocketさん 40代・ママ 女の子14歳、男の子10歳)
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