くうちゃんがないてるよ くうちゃん どうしたの?・・・くうちゃんすごいね くうちゃんすごいぞ おおきなこえだね・・・くうちゃんわらったよ ないてわらって わらってないて、い・い・き・も・ち! 泣きを肯定した絵本です。
水の中に浮かんでいるような赤ちゃんの泣き顔が、とてもかわいい絵本です。お魚たちやお月様も「どうしたの?」と心配してくれるのですが、くうちゃんはずーっと泣いています。でも、その泣いている顔が何ともかわいいのです。何だか癒されるような気もします。子供がもう大きくなってしまった私としては、「こんな時もあったなぁ‥」と懐かしいような気持ちにもなりました。
途中でにっこりと笑ってくれるくうちゃんですが、「あしたのことは わかりません」と絵本の最後にあるように、また明日には泣いてしまうかもしれません。でも、泣くのも笑うのもあかちゃんにとっては「いいきもち!」なんだなぁ、と気づかせてくれる絵本でした。
私もそうでしたが、赤ちゃんに泣かれてしまうと、つい「どうして泣くの!」と強くいってしまいがちですよね。でも、この絵本に出てくる魚たちやお月様のように優しい言葉で接してあげれば赤ちゃんの気持ちも穏やかになるのかもしれません。お子さんを膝の上に乗せて、ゆったりとした気持ちで読んであげて欲しい絵本です。 (すずらんぷさん 40代・ママ 女の子13歳、女の子10歳)
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