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「ももの子たろうさん、ももの子たろうさん、かたなをさして、はたもって、どこいきなさる」−−おにたいじのお話。
我が家にある「ももたろう」の絵本はこれです。ももたろうの絵本は数多くありますが、その中でこの絵本を選んだのは、絶妙な語りの文章と、昔話らしいレトロな挿絵、「宝物を持ち帰って村人にわけて、おじいさんおばあさんと幸せに暮らしました」という納得のいくラスト、と私がももたろうに望む条件がすべて揃っているからでした。
おじいさんとおばあさんがももを切る前に、ももから赤ん坊が出てきたシーンが描かれてしまっているのがちょっと気になるのですが、やっぱりこの絵本は子どもも大好きな絵本です。小さい頃から何度も読んできました。
巻末に、作者の解説が掲載されているのですが、この解説がまたいいです。「この話のいちばん大事なところは、ももからももの子が生まれる生命誕生と、そのうまれでた生命が「一ぱいたべれば一ぱいだけ、二はいたべればにはいだけ」ムックリずんと育っていくところ」と言い切る作者の力強いメッセージに感銘をうけました。この解説を読んで、ますます「ももたろう」のお話が好きになりました。
これからもこの絵本を子どもたちに読み続けたいと思っています。 (クッチーナママさん 30代・ママ 女の子8歳、女の子5歳、男の子3歳)
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