「まおちゃん、おばさんたちのいえにもうすぐいいことがあるんだって。」 いいことってなんだろう?まおちゃんが聞きにいってもなかなか教えてくれません。 「いいことってまだですか?」 おばさんたちのにこやかな様子を見ているとお母さんだったらすぐぴん!とくるかな。でもまおちゃんにはなかなかわかりません。 いいこと まだかな まだかな。段々まおちゃんにもなんだかわかってきます。もしかして もしかして・・・。 まおちゃんの期待にふくらんだ顔、いいですねー。幸せな幸せな絵本です。 「いいこと」がわかった後でも繰り返し楽しめるおはなしです。ところで「いいこと」、わかっちゃったかな?
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
もうすぐいいことがあると聞いた女の子、でもそれが何だかわかりません。「まだですか?」とたずねる度に 絵からヒントが見えて、もしかしたらと期待がふくらみます。言葉と絵の繰り返しと変化が謎解きへと誘います。
季節は春から夏の出来事です!
主人公まおちゃんの服も長袖から半袖に変わっていきます。
背景に登場する植物もその季節に合ったものが咲いているので、読んだときはその辺もよく見てください。
とはいえ、このおはなしは植物がメインの科学絵本というわけではありません。
これは「新しい命:あかちゃん」を待っているおはなしです。
まおちゃんのおともだちらしいご近所のおばちゃんたちを
作者はあえて「うさぎさん」「さるさん」「ぶたさん」という姿で登場させています。象徴的で小さなお子さんにもわかりやすい姿だなともいました。
ページが進んでいくと、そこには「何がもうすぐなのか」そのヒントが散りばめられています。
新しくきょうだいが生まれる予定のあるお子さんたちに特におすすめしたいです。
この絵本を家族で読んで、新しい家族を迎える心の準備をしてはいかがでしょうか。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子16歳)
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