幼いときから文学と自然を愛したレイチェルは、家族を支えるために働くいっぽう、大好きな自然についての本を書きました。そして、レイチェルが書いた一冊の本が、世界を動かしたのです。蚊を退治するためにまかれた毒物のために、鳥や虫や川の魚たちがいなくなっている……! 発表当時、はげしい議論とバッシングを巻き起こした『沈黙の春』。その作者であるレイチェル・カーソンのひたむきな人生を、美しいイラストと繊細な文章で描く、伝記絵本。
小さな頃から自然を愛し、今のように環境保護という言葉が
当たり前でない時代に、
人間の行いに警鐘をならしたレイチェル・カーソンの人生が
語られた絵本です。
飛行機による殺虫剤の散布で鳥が大量に死んでしまったことについて、
「人間は、いったい、なぜ、大切な地球にこんなひどいことができるのでしょうか?
すべての生き物は、複雑な命のつながりの網で、結ばれあっているのが
わからないのでしょうか?」
という文章が胸をうちます。
最後まで読むと涙が出てしまいました。
これを読めばきっと、普段の行動で変えるべきところがあるんじゃないかと
自分を見つめなおす機会になります。
小さな子には難しい文章ですが、小学生くらいのお子様には
ぜひ読んでいただき、
自然を愛し守る気持ちを育てていただけたらと思います。 (えりこぷたーさん 20代・その他の方 )
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