あかちゃんから絵本シリーズ第8巻.
土佐さんの描いた「せかいのしくみ」を見て、谷川さんがイメージしたのは「マンダラ」でした。 じゅもんのようなことばに、世界が次々と変化していきます。
「かぽ」と唱えると、 「すーごーはーしー/たーるーみーにー ぼーばーめーらー/しゅーぼーにょーりゅー」 と、火が燃え上がります。 「でむ」で水が吹き出し、 「るん」で風がおこり、「んん」で光が! そして、「どどごんくん/ざるんすきぱ」と、 世界が生まれたのです。
なんだか不思議な言葉の羅列に、子どもはすっかり魅せられたようでした。
私も最初はつっかえつっかえ読んで、だんだんリズムをつかんでみたならば、いつしかお経調になっていました。
わからないながらも真意を隠しもっていそうな挿絵も魅力です。
これはなに?! お経調の母の声を聞きながら、子供が必死で絵を見ていました。
なんとなくスケールがでっかそうです。
こういう絵を見て、こういう言葉を聞いて育つ娘が羨ましいなと思います。
なんだか型にはまらないマイワールドを持って成長できそうじゃないですか。それも何か本質的なものをちゃんと内包して。
「力」を持った本だなぁと思います。 (てぃんくてぃんくさん 30代・ママ 女の子5歳)
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