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雨がふったらポンポロロン。 佐野洋子の名作が、いよいよ大型絵本に。 ほのぼのとした中にも、深い意味が込められたこの作品は、大人にも子どもにも人気。 青の美しさが大型化でさらにUP!
傘を大事にするおじさんのお話です。
黒くてとても立派な傘を持っています。
ツヤツヤ光って杖のようでした。
出かける時は傘を必ず持っていき、
多少の雨ならこの傘を開きません。
だって傘が濡れるから。
雨宿りして傘を守ります。
どしゃぶりになったらどうするのかと
思っていたら、全然知らない人の傘に
入ります。やっぱり傘はさしません。
もっともっと大降りの日は家にいます。
傘を使いません。
公園で休むときは傘にあごをのせたりします。
雨が降ってきて、
小さい男の子にあそこまで入れてってと
言われても聞こえないフリをします。
傘は決してさしません。
その小さな男の子の友達が
私の傘に一緒にはいりましょうと
男の子を誘います。
雨がふったらポンポロロン♪
雨がふったらピッチャンチャン♪
この歌を二人はずっと歌っています。
おじさん思わず口ずさみます。
だんだんその歌が気になり、
とうとう傘を開きました。
本当に傘からポンポロロンと聞こえます。
長靴を履いている人の足元からピッチャンチャンと聞こえます。
子供の歌で一人のおじさんの人生観が
かわったというお話でした。 (ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子12歳)
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