春の風があまい香りをつれてきて、てんとうむしがやってきた。夏にはホタルが飛んで、セミがみんみん鳴いている。秋になったら木を切って、夕日をあびたカラスが鳴く。窯に木を入れたら冬が近くなった証拠…。タチツボスミレの咲く丘から届いた、「炭焼き」をめぐる里山の四季を描いたスローライフな絵本。神奈川県鎌倉市に実在する市民グループが、自然とともに生きる喜びを伝えてくれます。 付録に「炭窯のつくり方」「炭のできるまで」を収録。
炭焼きという作業の工程が良くわかる本ではあるけれど、それだけではなく登場するおじいさんは、一年間を通して山の木々と共に生活していることに感動しました。
山と共にいなければ、いい炭はできないのかもしれません。
小冊子ではあるけれど、味わい深い本でした。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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