確かにこんなに姿かたちを変えられる食べ物って・・・卵ぐらいかもしれませんね。 最初は「ころころ」みんなそっくりな形なのにつるんとしたり、ぷるるんとしたり、ふわふわになったり。 この絵本は紙の貼り絵だけで描かれているんだけど、沢山出来上がった卵料理達の「色」「質感」が絶妙な感じで表現されていて、不思議な位美味しそう!(こんなにシンプルな絵なのにね。)ぱっかん しゃかしゃか 言葉も更に追い討ちをかけてきます。 特に「卵かけごはん」は口の中にあの温度、触感が蘇ってきて思わずつばが・・・ごっくん。 作者の山岡さんのコメントが面白い!昔、幼かった甥があんまりうれしそうに目玉焼きを見ている。いたずら心を起こして黄身をちょいとつぶしてしまった山岡さん、凄い勢いで泣かれてしまったそうな。お詫びに別のを焼いてもダメ。「あのぷるぷる」が気に入っていたのです。そんな大事件もこの作品の発想のもとになっているそうです。 うーん、奥が深い卵料理の世界。 2〜3歳位の子ども達なら、想像力と五感をふるに使ってこの絵本を味わいつくしてくれそうです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「ころころ たまご そっくり たまご なにに なるかな いろいろ たまご」 ころころ、そっくりなたまごたちが、ことばのリズムにのって、いろんな料理に変身します。 スープに、オムレツ、めだまやき……。 とき卵のふわふわや、沸騰するお湯の泡まで、紙だけで再現した美しい貼り絵イラストは、大人も子どもも思わずおなかがへってしまうことうけあい! おままごとの気分で、親子でたくさん遊びながら楽しんでほしい、“おいしい”絵本です。
かわいい卵たちが、たくさんの種類のお料理に変身します。
作者の、山岡ひかるさんの描く、食べ物は、シンプルなのに、なぜか美味しそう。
そして、擬人化しているのに、お料理になっても、違和感がなくて、不思議です。
きっと山岡さんが、食べることを大切にしていらっしゃる方なのかなと想像しています。 (ピンピンさん 50代・その他の方 )
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