木の幹の穴からひょい、と出てきたのは小さな小さなおばけ。畑の中からはかぶのおばけがひゅーっと出てきて、ケーキ屋さんからはケーキの小さなおばけが・・・。登場する度に、その小ささ、その姿の愛らしさが想像しているよりもちょっとづつ上回っていて、唸ってしまう。そんなおばけ達の一晩の小さな冒険です。なかなかのクライマックスもちゃんとありますよ。 身の回りの色々な所にこんな小さなおばけ達が住んでいると思ったら、ついつい呼び出したくなりそうです。当然ながら全然怖くないのは、彼らの目的が「遊ぶ事」だからかもしれませんね。楽しそうに連れ立っています。 この絵本でもう1つ驚いた事があります。作者の深見春夫さんがもうベテランの域に達している作家さんであるという事です。というのも近作「そらとぶパン」でそのあまりにも素朴で夢のあるお話に感動した覚えがあるのですが、その後新刊を目にする度にお話も絵もどんどん「可愛く」なっていく!!今回の絵本もその道を極めた、と言わんばかりにぎゅっと凝縮された小さな小さな可愛さなのです。密かに目が離せなくなってしまっているのです・・・。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
木の穴の中から小さなかわいいおばけがでてきました。カブのおばけにお花のおばけ、ソフトクリームのおばけなどを遊びに誘います。
かわいいのから、そうじゃないおばけまで
いっぱい出てきました。
途中で、その小さいお化け達が掃除機に
吸い込まれます。
ほこりだらけの掃除機に入ってしまったお化け達が
点々の汚れだらけのおばけになった瞬間、
気持ち悪くて、読みたくないな〜と感じました。
さっき出てきたおばけ達の顔から体が点々になっていて
かわいくありません。
最終的にはきれいなおばけに変わりますが、
どうしてもその絵が気持ち悪くて、読むのに苦労しました。 (ジョージ大好きさん 30代・ママ 男の子3歳)
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