
おなじみの赤いチョッキをきて歩くねずみくん。 あひるさんに会い、 「とりかえっこしよう」「うん」 あひるさんの風船とかえっこしてもらいます。 ねずみくんはルンルンだけど、あひるさんはチョッキが小さくて「ん!」
次に会ったのはあしかさん。 「とりかえっこしよう」「うん」 あしかさんのボールととりかえっこしてもらいます。 ねずみくんはポーンとボールを蹴ってうれしそうだけど、お口で風船のひもをつかむしかないあしかさんは「ん!」
ねずみくんは会う仲間たちにつぎつぎ「とりかえっこしよう」と持ちかけます。 みんなは「うん」といってくれるのですが、ちゃっかりうれしそうなのは、ねずみくんだけ? 仲間たちは眉をしかめて、なんだか複雑そう。 さすがのねみちゃんは、そんなねずみくんの「とりかえっこしよう」に 「いや!」とキッパリいいます。 それは、なぜかっていうとね・・・。
あの大人気『ねずみくんのチョッキ』『また! ねずみくんのチョッキ』『またまた! ねずみくんのチョッキ』につづく、チョッキのお話4つめ。 のびたり、色おちしたり、いつもかわいそうな目にあう赤いチョッキ、今回はぶじです! ・・・が、ちょっと鈍感なねずみくんに、今回は仲間たちがびみょうな顔・・・?! 「とりかえっこしよう」「うん」「ん!」のやりとりがリズミカルで楽しい、大人気ねずみくんシリーズ第13作目のお話です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)

○あらすじ 「とりかえっこしよう」ねずみくんは、自分のチョッキとあひるくんのふうせんをとりかえっこしました。 あひるくんは、チョッキがちいさくて「ん!」。 ふうせんをもってルンルンあるいていると、あしかくんと出会います。 「とりかえっこしよう」今度は、あしかくんのボールとふうせんをとりかえっこ。 あしかくんは、ふうせんをくわえて「ん!」。
つぎつぎに出会ったどうぶつたちと、ねずみくんはとりかえっこしていきます。 そして最後に、お花をもったねみちゃんと出会って・・・
○編集部より つぎはどんなどうぶつと、なにをとりかえっこするのかな? とページをめくるのが楽しいお話。最後には、あれれ? なんだか元に戻ってしまったみたいです。
シリーズ13巻目のこの本は、12巻目の『ねずみくんとおんがくかい』が発行された1987年以来、12年ぶりの出版になりました。 ねずみくんの絵本シリーズがはじまり、25周年という記念の年に発行された、記念すべき一冊です。 お母さんの世代からこどもへ読みつがれている、ねずみくんの絵本シリーズは、この『とりかえっこ!ねずみくんのチョッキ』から、また新しいスタートとなりました。

ねずみくんが、次々に自分のもちものと友達のもちものを交換していくお話。
みんな、いいよと言ってくれるんだけれど、
交換した後、ルンルンのねずみくんと、不満げなお友だち。
この対比が面白い。
そして、ネミちゃんとも同じようにとりかえっこしようとすると、まさかの、いや!
でも、ちゃんとした理由があったのですね。
うーん、でもねずみくんは良かったけれど、不満げなお友だちたちはこのあとどうするのかな?と、ちょっと気になりました。 (tori.madamさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子4歳)
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