りゅうは、遠い昔から世界の各地に生きていました。川や沼の主としての素朴な神さまから、天地創造にかかわる水と闇の象徴として宇宙をかけまわるドラゴンまで、そのすべてがひとめでわかり楽しくて勉強になります。
物語に出てくる龍について、この本でいろいろなことがわかります。中国や日本では、水の神様として祀られている龍ですが、西洋では悪者です。
「胴体は蛇、日本の角はシカ、背骨にはとげがはえています。足はキジで」と龍のことをまじまじと観察したことがなかったのですが、いろいろな動物のパーツが合わさっているのだと初めて知りました。
清水耕蔵の絵がページごとに、東洋風・西洋風・SF風と描き分けているのが素晴らしいです。
お子さんが「りゅうって何?」と聞いた時に、この絵本を薦めてください。お父さんお母さんも勉強になりますよ。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子5歳)
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