ぼくは四万十川とおまえらのことを、けっしてわすれない――。いかだ下りを決行した三人の少年たちの、熱くて瑞々しい夏の物語。
もう数年前の読書感想文コンクールの課題図書。
高学年の部の読み物でしたが、当時中学年の次男が気に入って
この本で夏休みの読書感想文を書きました。
大人になったぼく(弘治)の少年時代の回想録のスタイルです。
高知県の四万十川下流の町に住むぼくは、夏休みに仲間達といかだ下りを計画します。
ぼくを含む6年生の下町での生活の様子が生き生きと描かれます。
様々な家庭環境にも負けず、「生きる」力がみなぎっています。
圧巻は自分達で作ったドラゴンホース号という一人乗りのいかだ。
それぞれ手作りの3つのいかだが豪快にあちちの夏空の下、
川を下ります。
子どもだけで企画!というだけでもすごいです。
もちろん大人にも助けてもらいますが、
大人はあくまで必要なところで手を出すだけ。
無謀ともいえるこの計画もニコニコと見守っているだけです。
今の時代なら即刻企画はつぶされているでしょうね。
次男がこの本ですっかり四万十川ファンになり、
実は今夏、この四万十川を見に家族旅行に行きます。
旅の予定と合わせて、もう一度読み返すと、見所がたくさん。
物語のキーアイテムの赤鉄橋も見届けようと思っています。 (レイラさん 40代・ママ 男の子13歳、男の子11歳)
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