うずらちゃんとひよこちゃんがかくれんぼ。最初はうずらちゃんが隠れます。
「もう いいかい」「まあだだよ」
「もう いいかい」「もう いいよ」
どこに隠れたのかな。うずらちゃん、自分のからだの模様を生かして、隠れるのがとても上手です。だけど蜂に驚いて飛び出してしまったから見つかっちゃった。今度はひよこちゃんの番。
「もう いいかい」「もう いいよ」
あらあら、ひよこちゃんもとっても上手。うずらちゃんは見つけられるかしら。繰り返し遊んでいるうちに、空模様がだんだん怪しくなってきて……不安になった二人が見たのは、二つの大きな大きな影! 一体あれはなに!?
鮮やかな色彩と、丸っこくて可愛らしいうずらちゃんとひよこちゃんの活躍がとても魅力的なこの絵本は、小さな子どもたちでも楽しめる「さがし遊び絵本」。繰り返しの言葉かけと、自分で見つける喜びが交互にやってきて、気が付けば夢中になってしまうのです。そして最後には大きな大きなおかあさんたちが迎えに来てくれて。安心して読み終わります。もちろんその後は……「もういっかい!」
最初はお話がわからなくても大丈夫。自分でページをめくったり、指でさしてみたり。段々と楽しみ方が広がっていき、長く活躍してくれる1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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