Oちゃんは、いま5歳。スウェーデンのノルチェッピング市にある古めかしいアパートに住む、ピップ・ラルソン家の七人兄弟のすえっ子です。なかなかおませで、おにいちゃんやおねえちゃんがやることは自分もやってみたいという年ごろ。それでいつもまわりの兄弟やおとなたちを楽しませています。楽しませるなんてつもりは、Oちゃんにはないのですけどね。
息子といつか読めるようにと購入していた本です。
一年生からとありますが、一年生の時には読み聞かせしても難しかったようで、二年生になった今ようやく読めました。
一日一話的読めます。
七人きょうだいの末っ子のOちゃん。天真爛漫で好奇心旺盛、いたずらをするつもりはなくても、結果的にいたずらになってしまうところ、微笑ましかったです。
知らないお宅に電話して、子犬をもらってしまうエピソードなどは、今の時代からすると怖いようなお話ですが、この時代はゆっくりとしていて人の心もまだ信頼できたのだなあと思うと、今の時代の心の貧しさを感じてしまいました。
たくさんの兄姉に囲まれて、家族の温かさに包まれて、こんな幸せな子ども時代を子どもたちに送ってほしいと願わずにはいられませんでした。
石井さんの訳も読みやすく、読むまで気がつかなかったのですが、スロボトキンの絵もよかったです。
この児童書が日本で出版されるまでが書かれたあとがきにも心打たれました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)
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