「わー ゆきだ。すごーい!」
赤いチョッキに、白いマフラーをまいたねずみくんは大喜び!
「ゆきがっせんをしよう」と、ひとりで雪の玉を投げはじめます。
すると・・・ビューと音をたてて、大きな玉からちゅうくらいの玉まで、大きさのちがう4つの雪玉が飛んできてびっくり!
顔をだしたのは、うさぎくん、ライオンさん、くまくん、ぞうさんの仲間たち。
ゆきがっせんはとてもかなわないので、こんどはゆきだるま。
ねずみらしいゆきだるまができて、にっこりしていると・・・
もーっと大きなゆきだるまを作った仲間たちが、どうだすごいだろう、という自慢げな顔で勢揃いして、にかっと笑顔!
ねずみくんは、ねみちゃんとそり遊びをはじめ、みんなはスキーをはじめました。
うさぎくんが「すべってごらん」とスキーをねずみくんにかしてくれます。
すべったことのないねずみくんは、しりごみしますが・・・?
大人気のねずみくんシリーズ、15番目のお話は、雪あそび。
冬、雪におおわれる世界で、子どもたちが歓声をあげてあそぶように、ねずみくんたちが幸せそうに遊んでいます。
うさぎくんからかしてもらったスキー板をはいて、おっかなびっくりのねずみくん。
「みんなすごい!」と仲間のことを感心してばかりのねずみくんが、みんなに「すごーい!」と言われるオチが待っていますよ。どうぞお楽しみに。
本書がいちばんたのしいのは、「どうだすごいだろう」と屈託なくねずみくんとその仲間たちが応酬する場面がつづくところ。
読んであげると、ページをめくるたびに、子どもたちの笑い声があがります。
それにしても、動物たちがそれぞれ作ったゆきだるまが、かわいい〜。
最後は、なるほど、だから題名は『ねずみくんとゆきだるま』なのね、と納得です!
淡いブルーグレーの地色に、まっしろの雪もようがなんとも言えないうつくしさ。
雪あそびが待ち遠しくなる絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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★とっておきの冬のおはなし★
○あらすじ
ゆきがふって、ねずみくんはおおよろこび。
ゆきがっせんをしたら、おともだちの大きなゆきの玉がとんできました。
ゆきだるまをつくったら、みんなのゆきだるまがもっと大きくてすごかったので、今度はねみちゃんとソリにのることに。すると、みんなはスキーですべっていきました。
スキーをすべったことがないねずみくん、うさぎくんにスキーをかりたら、たいへんなことに・・・!
○編集部より
ちらちらとふる雪景色の淡いトーンと、表情豊かに描かれたねずみくんたちが、心躍る雪の世界へと誘います。ちいさいねずみくんが、誰よりもおおきくなってしまう、ドキドキの展開には「おおきくなってすごいでしょう」というこどもの視点が、ユーモアと愛情いっぱいに表現されています。
クリスマスのプレゼントにもぴったりの、とっても楽しい冬のおはなしです!
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