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落葉や枯木などに寄生するから「木の子」。自然界の循環システムにシイタケ栽培で迫る。ほだ木・菌床栽培や干シイタケ作りなど。
シイタケの栽培方法(原木栽培、菌床栽培)、作業スケジュール、シイタケの種類、栽培時の注意点(温度、湿度、病気など)、手入れ方法、収穫の仕方、収穫後のホダ木の利用法、料理、歴史など、もりだくさんの実用書。学習絵本。
2001年刊行。農家に居た時、うちでもシイタケの原木栽培をしていた。自家用に5本くらい、変な丸太が日陰に置いてあって、そこからシイタケが気まぐれに生えていた。不思議で楽しい光景だった。
放っておくと巨大化して、今では高級スーパーで時々お目にかかる「きのこステーキ」になっていた。肉厚でおいしかった。
実家以外で挑戦してみたが、上手にできなかった。菌床栽培キットで上手にきのこを発生させている人を見て、奇跡を見る思いがした。
長年の謎がこの絵本でようやく解けた。
シイタケを普通の家庭で、自家用にすこしだけ栽培する方法を丁寧に教えてくれている。子どもの自由研究や体験学習用に作られた絵本かもしれないが、大人でも十分に実用書として利用できる。詳しい解説も巻末にまとめてあり、かなり文字数が多く、読みごたえもある。
おどろいたのは、どんこシイタケと、コウシンしいたけの違い。それと、シイタケ栽培が終わったホダ木の利用法。
シイタケの傘の状態がどのくらいなら、おいしいのかも書いてあった。意外とシイタケのことは、よく見かけるくせに、知らないことだらけだ。
大人になってからも、いろいろなことが分かって良かった。
またシイタケ栽培に挑戦してみたい。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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