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「ヒエ」「アワ」「キビ」という作物を見たことがあるかな?これらはまとめて「雑穀(ざっこく)」と呼ばれているよ。 その実はちいさいけれど、野性的で栄養のあるとてもパワフルな作物だ。縄文人や古代ヨーロッパ人も食べていたんだよ。
今は「雑穀」と呼ばれるアワ・ヒエ・キビについて紹介する絵本。縄文時代にはすでに食べられており、世界各地に仲間がたくさんある雑穀たち。その姿と、栽培方法、収穫〜脱穀・精白、調理の仕方。昔の農家のやり方も、今の人たちがやりやすい方法も合わせて紹介する。巻末には歴史、植物としての性質、栽培方法の詳細を記載。
2000年ごろから雑穀入りのご飯を食べるようになり、2021年の現在はスーパーで雑穀ご飯のもとが売られるようになった。以前は専門店などでしか取り扱いがなかったので、ずいぶん普及したものだ。
大谷ゆみこ氏が「つぶつぶ」と名づけて、新感覚の雑穀料理を普及し、アレルギーや体質改善などに悩む多くの人に福音をもたらした。私も最初は興味本位で、雑穀をいろいろ試し、今では家に常備するようになった。
ただ、実際に栽培したことはないので、どういう形の植物なのかよくわかっていなかった。この絵本は、種から土に撒いて成長する様子も描かれているし、写真があるので、ヒエやキビなどの本来の姿が良くわかった。特にヒエがたくさんの殻をかぶっていることや、脱穀・精白が大変なことがおどろきだ。
あんな小さいものを、よくもきれいに脱穀・精白できたものだと感心。
外国にもまだ見たことがない雑穀がたくさんあるとわかり、今後出会えることを楽しみにしている。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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