動物園でホッキョクグマを見て、普通のクマの体とはちょっと違う大きな大きな手足、そして格好のいい立ち姿に惚れ惚れした覚えがあります。 この「ほっきょくのナヌー」は本来住むべき場所、北極の壮大な景色の中の厳しい自然に生きるホッキョクグマの子ナヌーと、セイウチの子シーラの成長する姿を捉えた写真絵本です。 最初はまだまだ赤ちゃんの二匹、親子で佇むそのあまりの可愛さに顔も緩みっぱなしです。 ところが、ある写真を境に様子ががらっと変わります。「地球温暖化」という環境問題がつきつけられるのです。特に激しく書いてある訳ではない文章。でも、一枚の写真を見ただけで思わず息が詰まってしまうのです。これが有無を言わせない写真の力なのでしょうか、伝わってくるものが沢山あります。この美しく迫力ある写真、雑誌「ナショナル ジオグラフィック」の一流写真家が撮ったもの・・・と聞けば納得です。 2007年10月公開の映画「北極のナヌー」のストーリーをもとにつくられたこの絵本。小さな子でも映画の世界を楽しめる・・・という点でもおすすめですが、写真絵本の魅力、可能性の大きさを思わせてくれるとても見応えのある内容だと思います。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
氷がとけたら、どうなるの?」─かわいい動物の姿を通して、子どもにもわかりやすく地球温暖化を伝える写真絵本。親子で読むにはピッタリです。
1888年の創刊以来、およそ120年にわたって「世界の今」を写真で伝えてきたビジュアル誌のパイオニア「ナショナル ジオグラフィック」。その一流写真家が動物たちの素顔をとらえた傑作写真と、映画「北極のナヌー」のストーリーが一緒に楽しめる一冊。親しみやすいストーリーを通じて、動物たちの生態や地球温暖化の影響がお子様に自然に伝わる内容になっています。
小学一年生になり、図書室ではじめて借りてきた
絵本がこの本でした。
映画にもなったそうで、
お話と写真で地球温暖化を
子どもにもわかりやすく伝えていると思います。
セイウチとホッキョクグマとまるで違う動物たちが
同じようにお母さんと過ごす姿は
可愛く、生き物はだれも一緒だなとほほえましかったです。 (まことあつさん 30代・ママ 男の子6歳、男の子3歳)
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