当時、4歳の弟に読んでやっていたら、なぜか小学2年生の兄のほうがくいついてきた本です。
なぜだろう、と考えてみると、このライオンの王様と子どもは似ているところがあると思いました。
ソフトクリームを食べたいという自分の欲望を満たすために、周りを巻き込み、手段を選ばず、それなりの努力もしつつ、苦労や失敗や遠回りもあったけれど、運も良く、最後には夢がかなう、というライオンの王様のお話。
小学2年生の子どもは、いろんなカードをほしがっていました。でもおこづかいが少ないから、自分の思う通りにはいかず…、弟や友達に交渉して交換してもらったり、おじいちゃんにねだったり、お手伝いをしておこづかいを稼いだりと、いろんな手段を使って、欲しいものを手に入れようとしていた時期でした。それだから、このライオンさんに親近感を持ったのかもしれないな、と振り返ると思い当たります。そして、ライオンが、欲しいものを手に入れるまでの過程を楽しんでいたように思います。 (レースさん 30代・ママ 男の子8歳、男の子5歳)
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