中国のプーラン族に伝わる,天地創造と太陽を射る話.宇宙の混沌の中から,巨人グミヤーは緑の地球をつくり,人間とあらゆる生き物を住まわせました.この美しい楽園を見た太陽と月は,ねたましさから,地球を焼きつくしてしまおうとしました.グミヤーは,生き物たちの力を借りて,戦いますが….壮大なドラマを絵本に.
この手の民話が大好きな10歳の息子と読みました。
「巨人グミヤーと太陽と月」
この表題と、表紙の絵から、
グミヤー(悪) VS 太陽と月(善)かと思っていたが、
全く逆なのにまずびっくり!
グミヤーは神様、
そして神様の創った世界に悪さをしていたのが、太陽と月。
太陽が昔はこんなにあって、
月も昔はこんなにあって、
どうしてそれが一つずつになり、
昼間は太陽、夜は月になったのか、というのが、
なるほど〜という感じで語られていく民話。
面白い!
太陽と月のキャラも笑えますし、
グミヤーの心の広さ、動物たちの優しさ、
そしてなによりも日本の「アマテラス」の神話に繋がるという、
日本人にはとってもとっつきやすくて分かりやすいお話。
中国の民話らしいのですが、期待したよりとっても面白く、
是非お勧めしたい一冊です! (ムスカンさん 30代・ママ 男の子10歳、女の子5歳)
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