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友だちもなく,ひとりぼっちの少女,ワンダ・ペトロンスキー.毎日同じ,色あせた青い服を着ているのに,家には「百まいのきもの」があると言い張るので,同級生のペギーとマディーは,からかわずにはいられません.そして,ある日のこと….むずかしい言葉はひとつも使わず,「いちばん大切なこと」を語りかける名作絵本.
これはいじめを題材にした本です。
特にいじめる子に従う子マディーの心の様子がよく書かれています。
自分はこんなことしたくないのに、ペギー(いじめる子、クラスの人気者)に嫌われるのが怖いからやりたくないと言えずにいるのです。
ワンダ(いじめられる子)はきものの話をみんなでしているときに、きものが百枚もあると言ったために毎日このことでからかわれるようになります。私もなんでそんなことを言うのだろう!と思いましたが、読み進めていくとその答えがわかります。ワンダはうそをついたわけではなかったのです。
いじめはふとしたきっかけでいつでも始まるのです。
でも、自分以外の人も自分のことのように考えたり、自分の都合ばかりを優先するのをやめれば、いじめよりももっと楽しい事があると思うのです。 (イザリウオさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子5歳)
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