男の子が誕生日にもらったすずでつくられた片足のへいたい。人形のバレリーナに恋をしますが…。アンデルセンの名作が竹下文子の文と西巻茅子の絵で美しい絵本になりました。
主人公の、すずでできた兵隊が、紙製のバレリーナに恋をしたり、冒険したりと、ワクワク、ハラハラする、言わずと知れたアンデルセンさんの名作です。そのような起伏の激しいお話であるにもかかわらず、西巻茅子先生のやさしい画調のおかげで、ほっこりしたり、結末の悲惨さがやわらいだりして、意外とすんなり読むことができます。昔の絵本は難しかったり、長かったりして、現代の小学生へ読み聞かせするには非常に難儀しますが、この絵本だと、名作をわかりやすく、かつ悲しくなりすぎず、小学生へ読み聞かせることができそうです。 (副部長林檎さん 40代・ママ 女の子9歳)
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