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今、甦る新美南吉の名作。無邪気な子ギツネにそそぐ、母ギツネの愛情が情感たっぷりに描かれた絵本です。おとなから子どもまでじっくり味わえる一冊です。
味わい深い新美南吉の名作『手ぶくろを買いに』ですが、黒井健に完成された世界があるので、ちょっと残念な牧野バージョンとなっています。
牧野さんは、あえてこの作品の童話性から、きつね親子の動物物語にシフトした世界を描きあげたのでしょうか。
その視点から見れば、素晴らしい愛情物語だと思います。
惜しむらくは、文章と絵のコーディネートと、漢字の使い方が、絵を生かしきれていないと思います。
特に漢字の使い方は、ひらがなと漢字のバランスがちぐはぐ。黒井健の作品と
柿本幸造の中間に位置して中途半端に思えてしまいました。
物語としては、素晴らしい作品なのですが。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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