ある夜、一年ぶりに船が湖に出ました。湖面に映る星くずをすくうと、樽は金色の光でいっぱい。さあ、初雪の準備ができました。
「とりもなかない しずかなよる」
やってきたのは、お揃いの帽子、コート、手袋にブーツの男の子と女の子。
あなた達はだあれ?
どこから来たの?
彼らが、1年かけて集めた美しいもので、大切につくるのは「はつゆき」。
中でも、樽の中に集めた、湖からすくった星屑の煌めきはため息が出るほどきれい。
楽しい元気な絵本が好きな息子も、絵に見入り、静かに耳を澄まして、
彼らの初雪作りを見守っていました。
初雪の朝、気配を察して目を覚ます子ども達。
雪を見上げる子ども達はみんな、懐かしい友達に会えたような嬉しそうな笑顔。
ふたりはそれを見届けて・・・。
北欧の雰囲気が漂う、ファンタジーの世界に
親子で素直に浸ることができました。
ふたりが作った「はつゆき」みたいに
美しい言葉と色を集めて、時間をかけて、大切に作られたからなのだろうなぁと思います。
小さなお子さんから、大人の方まで、冬におすすめの作品です。 (ランタナさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子6歳)
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