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ねずみを主人公にした賢治の動物寓話──。 「まどってください」が口ぐせの心のいじけたツェねずみは、だれとも友だちになれませんでしたが、ある日、とうとうねずみとりまでおこらせてしまったのです。
すべてのものに対して、「まどうてください」というツェねずみ。
もう絶対にめんどうなタイプです。もちろん、みんな離れていきますが、ツェねずみは気がつかないんですね。
最後までツェねずみが変わらない、という終わり方が印象的でした。
宮沢賢治のお話には、たくさんの画家さんが絵を描かれていますが、この絵本もよかったです。
楽しく笑えるお話ではないけれど、こどもといっしょに読みたい絵本です。 (どくだみ茶さん 40代・ママ 女の子12歳)
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