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メリウェザーさんが窓にかざった、たった1本の豆電球のコード……それが大そうどうのはじまりだった!『だめよ、デイビッド!』で大人気のデイビッド・シャノンがえがく、おしゃれで楽しいクリスマス・ストーリー。
同じ作者の作品『あめふりのおおさわぎ』と
お話の雰囲気がちょっと似ています。
主人公のメリウェザーさん。
クリスマスを祝う為に 自分の家の窓を
白い電球でぐるりと飾っただけなのに…
お隣さんのひと言がきっかけで
イヴを迎える頃には 家はすごいことに。
(ちょっと賑やか過ぎるけど
きれいなイルミネーションです 笑)
何でも一生懸命に取り組むのは良いけれど
目的を見失ったり
周りが見えなくなったりするのは困りものだなぁと
つくづく感じるお話です。
過ぎたるは及ばざるが如し
本末転倒も甚だしいかぎり…。
でも そこはデイヴット・シャノンさんらしく
大騒動もハッピーエンドにうまくまとめられていて
ホッとします。
それにしても メリーウェザーさんの奥さんは
そんなだんなさんを最後まで批判することなく
その言葉や表情からは
まさにマリア様を想像させられました。
お祭り気分が過ぎて クリスマスの本当の意味を
忘れかけている私たち現代人にピリリとくる絵本でした。 (西の魔女さん 30代・ママ 女の子14歳、男の子10歳)
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