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魔法使い、ではなく、おまじないつかいとは? ゆらのおまじないつかい修業が始まります。『天使のかいかた』につづく、なかがわちひろのすてきな童話。
なかがわちひろさんのとても可愛い本です。
ゆらちゃんのお母さんは、ちょっと変わり者!?
忘れ物をしない呪文を唱えたり、
しゃっくりを止めるおまじないダンス!
ある日、友達に魔女?魔法使い?とからかわれ、
ゆらちゃんがお母さんに聞いてみると
なんと、お母さんはおまじないつかいだったんです。
お母さんが魔女だったり魔法を使える楽しい本もありますよね。
でもこの本は、ごく普通のちょっと陽気なお母さんが主役。
なんだか、とっても親近感が持てます。
ゆらちゃんがおまじないを使って成功したり、失敗したりする中で
色々なことを学んだり、感じたりする様子がユーモラスに、
そして暖かく描かれています。
子育てには、こういうちょっとしたユーモアや
ちっちゃいスパイスが必要。
でもなかなか難しいんですよね。
遊び心持って、楽しく子育てしようよ、改めて感じさせられます。
文字数も多くなく、すべてにルビがふってあり
小学校低学年から大丈夫です。
長女も最初一人で読んでいましたが、
寝る前の読書タイムに読み聞かせも。
弟も加わって、みんなで「こんな時には、このおまじない!」
なんて話も膨らみました。
壁にぶつかったり、ちょっとしんどい時。
ただ頑張るだけではなくて、心の中にちょっと抜け道を作ってあげる。
おまじない、って馬鹿に出来ない。
家族で、そんなことが話せるといいですね。 (てるママっちさん 30代・ママ 女の子8歳、男の子7歳)
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