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賢治童話のイメージを豊かにひろげた絵本。 気のいい白象が欲ばりの地主的資本家に、こきつかわれます。 白象はくるしくて、森の仲間に手紙を書き、その仲間の象たちが白象救出に押しよせます。
他の画家の絵本でこの話を読んだのをきっかけに、いくつか読み比べてみたうちの1冊です。
文章は基本的にどれも同じなので、絵についてのみ書きますが、私が見た中では一番繊細で、何が描かれているのか、わかりやすい絵でした。他の絵本は、話の内容のせいかもしれませんが、強いタッチで描かれており、インパクトは強いのですが、ちょっとわかりにくいものもありました。しかし、この点は同時にこの絵本の短所でもあるのかもしれません。話の強烈さの割に絵が柔らかすぎてアンバランスであるような印象も受けます。結局は好みの問題かもしれませんね。 (さみはさみさん 30代・ママ 男の子2歳)
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