長年、5本の指と1本のにせの親指でものをにぎるとされてきたパンダ。 ところが、にせの親指は動かず、それではものがにぎれない。そこで手に筒をにぎらせ、CTスキャンにかけた遠藤秀紀さんは叫んだ。 「パンダには7本目の指がある!」 遠藤さんは、自分の目で動物の体を実際に確かめながら、体の謎や進化のひみつを解き明かしていく解剖学者だ。遠藤さんの研究をわかりやすく描き、科学の「新しいことを知る」おもしろさを紹介するシリーズ。
子供も私もパンダが好きなので、わくわくしながら本を開きました。最初から最後までびっくりするお話でした。
パンダが笹を食べている様子は、これこそパンダという姿です。それが実はとても不思議なことなのだ、ということに一番びっくりしました。めったにできないパンダの解剖によって、謎がとけたことも新鮮な驚きでした。
遠藤さんが、パンダの7本目のゆびを見つけたときの顔が印象的です。世界で初めてわかった感動が伝わってきました。 (どくだみ茶さん 30代・ママ 女の子7歳)
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